九十九湾の生簀見学

 船は小さな入り江に作られている生簀に到着。「降りてください」と言われ一同下船。しかし船の操船が素晴らしい。

 小さな桟橋にピタッと横付けし、素早く船長さんが下船。ロープをもって我々に降りるように指示です。

 降りてみるとまっすぐな15mぐらいの通路があって、その両側に6面ぐらいの生簀があり、どうやら魚がいる様子。すると船を固定した船長さんが、傍らにあったカボチャの切れ端を10個ぐらい掴んで、目の前に生簀にバシャッと投げ入れます。

 すると体長が30〜40cmはあろうかと思われる真鯛の大群が現れ、池の鯉のようにカボチャをむさぼり食います。

生簀内の大きな真鯛

 カボチャは我々観光客も投げて良いようで、私もふたつかみほど投げましたが、ものすごい食欲です。

 「いやあこりゃ確かに見ごたえがあるな」と思ってみていたら、すぐに次の生簀に移動。同じようにカボチャを入れると、ちょっと小ぶりの20cm前後の真鯛の大群が現れました。

 前者は育つまで20年ぐらい、後者は数年と言っていましたので、タイの養殖で大きなものを育成するには時間がかかるんだなと納得。

 次がアジ。と言ってもこちらは養殖ではなく、生簀に蒔かれる餌のおこぼれを目指して、生簀周辺に勝手に集まっているアジのようで、おじさんはオキアミを投げていました。

 さらにそのオキアミを求めて浮き上がってくるアジを手づかみして見せてくれましたが、体長が30cmぐらいの居つきのアジで、タタキにしたら脂がのっていそうでした。

生簀のアジを手づかみ

 さらにイカが小魚を捕食する様子や、タコが小魚を食べる様子、ハマチの養殖といった生簀を見て、それぞれに飼料を与え食べる様子を見ることができ大満足。

タコつぼ内のタコに餌やり

 しかしまあこれがないと、乗船料1000円は高いなという印象です。その後再び船に乗り、外洋に向かって作られた堤防付近まで行って戻ってきて、およそ1時間のクルーズが終了。

 他の3人は船を降りて直ぐどこかに行ってしまいましたが、私は周辺の遊歩道を散歩。この遊歩道は入り江沿いに整備されているようで、結構長い距離海辺の散歩を楽しめそうです。

 足元にはメジナ等の小魚が群れているのが見えましたから、魚影は濃いなあと感じました。遊歩道から釣りをしている人も多数見かけました。

 というわけで九十九湾遊覧船クルーズ体験を無事終了。後は金沢へ一目散に帰るだけです。



ドーミーイン金沢へ


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