観光船は港を出るまではゆっくりでしたが、その後は左手に見える陸地沿いにスピードアップ。佐井港から仏が浦まで地図を見ると20kmぐらい。
その間を30分で航行するわけですから、平均速度は40km、最高速度は50kmぐらい?早い話、モーターボー並みの早さで吹っ飛ばす感じ。
幸いにも波はほとんどなく、すべるように波をかき分けて進んでいくので、乗っていて気持ちが良かったです。
ただ船の左側に見えている下北半島の西海岸にそれほど面白い景色はなく、海沿いの道路を走る車が見える程度でした。
やがて船は仏が浦の小さな港に到着し、左に大きく舵を切って港に入港。私は船の右側に座っていたので、その時撮影チャンスがありました。
船は静かに港に入って接岸。「いいですよ〜」という合図で下船。ただ最初はちょっとした観光案内があるということで、最初乗船していた30名程度の客は船の周辺で周りの景色を眺めて写真撮影。
感動したのは港周辺の磯だまりの水がきれいだったこと。そこがくっきり見えて、そこに小魚がいるのがはっきり見えます。
やがて船から案内人と思しき人が降りてきて、「こっちに集まってください」と言いながら、港から右手の岩の奥へどんどん歩いていきます。
慌てて後を追いますが、やけに足が速い。以前はこういったとき率先して列の先頭を歩いていたのですが、私自身の歩行速度も遅くなったようで、ちょっと遅れ気味。
しかも周囲には奇妙な形をした岩が見えているので、つい足を止めて撮影をしたくなります。
岩の間をすり抜けたところが少し広い広場になっていて、ここでようやく足が止まりました。どうやらそこから見る景色に特徴があるようで、案内人さんが岩について説明。
要するにこの周辺の海岸2kmに凝灰岩からなる岩場があって、それがどうやら隆起したみたい。凝灰岩そのものはそれほどかたい岩石ではないので、年月による風化が進み、今のような面白い形になったとのことです。
特に面白い形をした岩が以下の画像。岩の形が一番左が鷲の頭、中央が鳥の頭、一番右がミミズクというような説明でした。
15分ほどの説明が終わって、「あとは自由に歩き回ってください」と言われましたが、上陸してからの自由時間はそもそも30分しかないので、残りは15分。
しかし船までは200mほど離れているので、実際の観光時間は10分程度で、「あと10分は欲しかったな」と感じました。すぐそばに、根本が浸食された岩があるのですが、この岩の右側は角度によって仏さまに見えるということでした。
さらに奥に進むとこんな形をした断崖が見えてきて壮観。この周辺をもう少し散策したかったのですが、自由時間が少なく近くまで行けず。
てなわけでそこから急いできた道を戻り船へ。乗船して数分で船は出航。佐井港に向かって全速で走り、12時10分無事到着です。