恐山で参拝

 太鼓橋から宇曽利山湖沿いの道を400mほど走ると大きな駐車場が見えてきたので、適当な場所に駐車。

 一部には観光バスが止まっているのも見えましたが、すでに観光は終了していたみたい。一般の車で停車していたのは30台ぐらい。かなり空いています。

 車を降りて入り口と思われるいる方向に歩き、最初に入山料500円を支払い内部へ。入り口から直線道路が100mほど続き、その途中に立派な山門。

恐山 山門

 山門の両脇には二体の筋骨たくましい仁王様がいて、参拝者を見守っています。その向こうに「地蔵殿」と呼ばれる本殿が見えます。

恐山 地蔵殿

 「先ずは参拝だ」と思ったので、ここで小銭を寄進し参拝。家族と私の健康、そして旅行が無事に終わるように祈ってきました。

恐山 地蔵殿

 参拝を終え、そこから周囲に広がる火山性の白っぽい岩石が拡がる荒涼とした山道のような場所を歩いていきます。

恐山周辺の荒涼とした白っぽい岩石

 50年ぐらい前に来たときは、このあたりであまりに荒涼とした雰囲気と霊場であるという意識が重なり、何となく殺伐とした重苦しい鎮魂めいた雰囲気を感じたのですが、今回はそういった感覚はほとんどなし。

 天気がよかったせいもありますが、年齢を重ねて感性も衰えたのかなと感じました。風車でよく紹介されている「太師堂」を見学。風車の意味はよく分かりませんが、風に吹かれてカサカサ言いながらクルクル回っている様子は、何となくもの悲しさを感じます。

恐山 太師子堂

 最初は順路と書かれた立て札に沿って歩きましたが、でこぼこ道とアップダウンが繰り返され、それ以上遠くに行くことを諦め、太師堂から左に進みます。

 なだらかな斜面を降りていくと、途中に「地獄谷」と書かれた看板がありました。しかし地獄と名前が付けられるほどの希望ではなかったような気がします。

恐山 地獄谷

 ただもう少し進んだところで、火山性の臭気が漂い、くぼみからは水蒸気が吹き出し、穴によってはお湯がぐつぐつに立っている場所もありました。こちらの方が地獄谷にふさわしい印象です。

恐山 煮え立つお湯

 折しも最近日本では各地で地震活動が活発になっていますから、場合によってはここでの活動も普段より急に活発になる恐れもあるなと思い、チラッと見て退散です。

 てなわけで見学終了。4時頃車に乗車。4時半ごろ、この日の宿泊場所であるむつ市街の「むつパークホテル」に到着です。



むつパークホテル


2021年旅行記


トップページへ