部屋で休憩してから受付に行き、予約してある事を告げるとカラオケボックスの鍵を渡されます。この鍵を持って部屋に入り、あとは1時間半歌い放題。料金は無料、というありがたいシステムです。(夕食以降は有料になります)
カラオケというのは、今から40年ほど前の私が大学生の頃から徐々に流行りだしました。当時は8トラックのテープという、今で言うテレビのビデオテープのような大きさのものが音源となり、これをがちんとアンプに入れて歌っていました。
その後このテープへ現状の小さいカセットテープとなり、スペースの点でずいぶん改良され、この頃から曲数も爆発的に増えていきます。
また音質を重視して、LPレコードのようなレーザーディスクを使っていた時代もあります。
私がカラオケにはまったのは、就職後すぐの頃です。独身時代で仲の良い先生と夜スナックに行き飲み歩いたりしていたときです。
もともと音楽は嫌いではないので(楽器はギターを自分でも演奏したりします)すぐにのめり込みました。安月給のくせに毎晩のようにスナックに通い詰め歌いました。
1曲100円なんていうお金を取ることもありましたが、飲む方を抑え、歌の方につぎ込みました。通い詰める内にママさんとも親しくなり、当時バブルで浮かれていた私より年配の方々が残した期限切れのボトルをただで飲ませてくれたこともあります。
そのお礼と言ってはなんですが、カセットの入替や曲の案内をかって出て、お店の売り上げにほんの少しですが貢献したりもしました。
その後勤務先が移動となり、仲の良い先生とも別れてしまい、徐々に足が遠のいていきます。その頃から「通信カラオケ」という言葉が出てきたように記憶していますが、曲は何百曲というオーダーから何千曲というオーダーに変化したようです。
というわけで息子と一緒にカラオケボックスでアルコール抜きで歌うというのも何だか面映ゆいものがありましたが、この宿で一緒に歌うようになってから、当時のことをいろいろ思い出すようになりました。
しかし最近のカラオケの検索機能はスゴイですね。曲数が多いので当たり前なのかもしれませんが、検索方法がいろいろあるので、当時の曲を探すのも楽です。
いろいろ曲を入れてみて、私が主に歌える曲は1970年代のものであると言うことがよく分かりました。従って当たり前ですが、息子も私も互いに歌っている曲がどんな歌なのかと言うことをまったく理解できません。ただひたすら交代で歌い続けるという感じです。
それでも1時間半も二人で歌えば、曲数もそれなりにこなせ、最後の方は声が出にくくなっていました。
カラオケに満足し、次は夕食前の風呂です。海を見ながらゆっくりと手足を伸ばします。夕食前の時間帯は風呂も空いています。露天風呂で波の音を聞きながら入浴するのが最高です。
夕食はほぼ昨晩同様のおかずです。飲み放題プランを選択し、生ビールから始めます。
食事を2回お代わりをして大満足。食後は休憩所に移動して、先ずはメールチェック。その後は息子と将棋。
この日は私が4間飛車に振りましたが、どうも振り飛車の戦い方が分からないなと思っている内に隙をつかれて攻め込まれ、私の負け。これで昨日と併せて1勝1敗です。
その後はマンガを読み、のんびりと過ごします。親子共々遊ぶのが大好きです。