夕食場所で彷徨う

 風呂に入って休憩後夕食場所をスマホので検索。しかしホテル周辺に飲食店が少ない。というか、そもそもこのホテルの立地場所が繁華街から離れている感じ。

 それでも何とかあちこちの情報を見て回り、ここならと思ったのがホテルから南に600m程離れた「秀寿司」。

 ここなら良いなと思ったので、疲れた足を引きずりながら歩いていきますが、途中の道は街灯も乏しく妙に暗い。また同じ通りを歩いている人もほとんどいない。

 「なんか物騒な雰囲気でもあるな」と感じましたが、場所は日本の田舎町?ですから、まあ事件になるようなことは滅多に起きないだろうと思いなおして歩みを進めます。

 途中左に常念寺という結構立派なお寺があり、その右側に道があって、この道沿いには何軒か飲食店があるような雰囲気でした。

 というわけで、第二候補として考えていた「楠こう」という店があったので、「ちょっと寄り道して店の雰囲気を見ておこう」と思って右折。

 角から50mほど歩いた右側がお店。しかし何だか店構えは高級和食レストランのような雰囲気。外からは広い玄関が見えましたが、特に人の姿は見えなかったので思い切って内部へ。

 ところが私が店内に入っても、奥からは誰も出てきません。奥を見ると通路があって、その両側に個室が配置されているような店でした。

 これでは一人の客は対応してもらえそうもないし、お店の人も誰一人姿を現さないので、数分様子を伺って、断念。

 「なんか変な店だな」と思いながら、当初の目的地である「秀寿司」へ向かいます。しかしともかく道が暗い。

 やがて道は少し大きめの通りにぶつかり、この道は少し交通量も多い感じ。そこを左折して100mぐらい。

 しかし50mほど歩くも、お店の明かりが見えません。更に歩いて原因が判明。この日は日曜日でどうやら定休日だったみたい。

 というわけでUターン。再びとぼとぼと道を引き返し、先ほどの通りへ。しかし通りを少し歩いてみましたが、居酒屋さんはあるものの、和食料理店はなさそう。

 しょうがないのでまたしても「楠こう」さんへ。すると私の入店と同時に同年代の夫婦が入店。試しに「この店は一人でも利用できますか」と聞いてみると、空いていればたぶん大丈夫とのことでした。

 しかし今回もお店の人が誰も出てこない。すると老夫婦の奥さんが、傍らにあった呼び鈴をポンと押し、ちりんという音が鳴りました。ところがやはり誰も出てこない。

 ところがちょっと奥の方が騒がしくなって、どうやら食事を終え、会計を行う客が出てきたみたい。一方で、新しいお客さんも数名表れて、俄かに待合場所に人数が増えました。

 会計のために現れた仲居さん?は素早く会計を終え、一同を見回し、いきなり「今は満席となっていて、これから空席が出るまでかなり時間がかかります」と宣言。

 その言い方は、今日はやたら忙しいので待っていても無駄ですよ、という高飛車なイメージを感じたので、ここでこの店の入店を断念。

 入店を断るにも、「大変申し訳ありませんが・・・」という一言があっても良かったのではという気がしますが、「きっと滅茶苦茶忙しかったんだろう」と思うことにしました。

 とはいえ店をでたものの、他に行く店がない。結局目についたお店に入って、とりあえず食事を済ませましたが、残念ながらたまたま入った店で、雰囲気も味もいまいちでした。

 残念な気持ちを抱きながらホテルに戻り、映画を見たりしていたものの、歩き疲れていたので「早めに寝よう」と思い、9時過ぎに就寝です。



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