奥能登の九十九湾へ

 というわけでかねてより行ってみたかった奥能登の九十九湾へ行ってみることにして、カーナビに住所を入力。瞬時に目的地が表示されましたが、片隅に表示された距離は130kmを越していてびっくり。

 予想外の遠さでした。ただそこ以外にあえて行きたい場所は思いつかず、今は道路も整備されているので問題なかろうと判断。

 早速出発。昨日金沢市街に入った道を逆にたどって、再び「のと里山海道」へ。今回は先が長いので、休憩を除いて寄り道はなしだぞと自分に言い聞かせて、安全運転でひたすら北上。

 羽咋を過ぎると車も減り快適なドライブになりましたが、さすがに遠いですね。途中の「別所岳SA」でちょっと休憩。車を降りると、スカイデッキという展望台が見えたので、早速上ってみることに。

 階段を100段ぐらい上ったかなと思うのですが、なかなか良い景色でした。遠くに能登島や島に向かう能登島大橋が見えました。

別所岳SAから見た能登島

 「良い景色だな」と思いつつも、同じ景色を10分以上見ていてもしょうがないので、展望台を降りて、ちょっとSA内のお店を物色。しかし目新しいものはなかったので、再び車で九十九湾に向かいます。

 途中のと里山空港脇を通過。道路から空港が見えるのかなと思っていましたが、道路自体が山間の低地を走行している様子で、空港は見えず。

 里山海道を降りて、そこから一般道を延々と走り、九十九湾に到着したのが12時半。「腹が減ったな。でも遊覧船乗り場に行けば何かあるだろう」と、案内板の矢印に従って乗り場方面へ。

 しかし到着したら、レストランと思しきものは1軒だけ。しょうがないなと思って入って見ると、地元の人と思われる方が焼きそばやカレーといったものを食べていて、地元ならでは海鮮料理を期待していた私はがっくり。

 「まあ朝美味しいものを食べたんだからいいか」と思って入店。しかし椅子に座っても店の人が誰も出てきません。どうやらおじさんが一人で切り盛りしているようで、結局ここでの食事は断念。

 ともかく船に乗ってみようと思い、看板を見て矢印の方向へ。道は下りの坂道で、「帰りが面倒だな」と思って歩いて行くと、遊覧船と書かれたプレハブ小屋と思えるような受付があり、そこにいたおばちゃんが「遊覧船かい?今出航するところだから乗るなら急いで」と叫んでいます。

九十九湾遊覧船の切符売り場

 「乗ります」と答えて乗船料1000円を手渡し、さらに50mぐらい進むとエンジンをかけたままの遊覧船が見えてきて、おじさんがロープを持って待機。

 心持ち急いで船の入り口に到着。おじさんに乗るよう促され乗り込んでみると先客はなんと3人。受付のおばちゃんが急がせる理由が良く分かりました。平日はとにかく客が少ないみたいです。

九十九湾の遊覧船 

 私が乗り込んだらロープを持っていたおじさんがすぐに乗り込んできてそのまま船長さんとなって出航です。ちなみに乗船したら、右側の方が景色が良さそうです。船は反時計回りに入り江に沿って航行していきます。

 ただし今回はお客さんが私を含めて4人しかいませんから、私は航行中カメラを持って船内を自由に動き回っていました。

 ガイドブックでは宮城県の松島湾に匹敵するような景色を楽しめるようなことが書かれていましたが、湾内に島と思えるものは一つだけ。

 入り江が複雑に入り組んでいるので、そういった景色は美しいと思えましたが、「ここは良い景色だ」と思えるポイントは少ないように感じました。

遊覧船から見た九十九湾

 ただ写真を見ても分かるように海面は穏やかで、水もきれい。場所によっては船から魚が泳いでいる様子も見え、周辺の景色を見ていると、のどかで平和な湾の景色を楽しめます。

 「しかしこれだけでは1000円の価値があるかな?」と疑問に思ったころ、船は湾内の生簀と思われる場所に到着。これが結構面白かったです。
 



遊覧船で生簀へ


2018年旅行記


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