久ノ浜から海岸沿いに南下して津波の被害状況を見ていくことにしましたが、どこも浜辺近くは土台のみの家が多く、改めて被害の大きさを実感しました。
国道に戻り、そこから当初の目的地である「道の駅 よつくら港」へ。ここも港の被害は大きかったらしく、全体がなんとなく開けています。
小雨が降る中、まだ誰もいないような土産店に入り、何か買って帰れば協力できるだろうと、三陸産のワカメと福島県の地焼酎を購入。
天気が良ければ港方面も歩いてみたかったのですが、雨が降ってきたので断念。そのまま今度は国道を離れて海沿いに南下。新舞子浜方面に向かいます。
かつて一人でいわき市に遊びに来たとき、この浜を散歩した記憶があります。車で走っていくと左側に松林があり、その向こうに茶色っぽいものが・・・。運転しながらだったのでよく見えなかったのですが、どうやら震災で出た瓦礫のようで、あまり人目に付かないところに今も延々と積み上げられていることが分かりました。
「新舞子浜公園」という公園があったので、ここでちょっとトイレ休憩。海辺に出てみると、美しい浜が左右に拡がっていました。
海辺のすぐ近くまで行けるコンクリートの道(左の写真)が造られていたので、一応先端まで行きましたが、この日は強風のため波しぶきが凄かったです。
しばらく海の景色を見て、駐車場近くのトイレで用を足し、車内で地図を見て、次は「塩屋崎」という見晴らしの良さそうな場所に行くことにしました。
そう思って海沿いの道を南下していくと、またもや右側に土台だけになった家屋の後が延々と連なっています。
砂浜の北側には美しい断崖絶壁があり、南側にはこれから向かう塩屋崎灯台が見え、海の景色は本当に素晴らしいのですが、陸側は悲惨です。
さらに進むとグラウンドに瓦礫が積まれた中学校がありました。建物の1階部分にはベニヤが張ってありましたので、その辺りに水が押し寄せたのだと推測しました。ここは「いわき市立豊間中学校」だそうです。
ネットにも動画等で被害状況がアップされていました。まさに海の真ん前にある中学校ですから、被害は大きかったのだと思いますが、そんなに大きな津波が押し寄せてくるわけがないと思っていたからこそ、ここに学校を建てたのだと思います。
責任云々は置いておいて、やはり日本は地震国で、時にはそれまでまったく想像しなかったような地震が起きると言うことを、常に想定しないといけないんだろうなと改めて思いました。