夕食は居酒屋「松川」

 部屋に落ち着いてからパソコンをセットし風呂に湯を入れます。パソコンでメールをチェックし、ついでにいわき駅近辺の飲み屋さんを検索。あらかじめいくつかピックアップしてありましたが、旅行に出かけた日曜は休みという店が多く、なかなか良さそうな店が見つかりませんでした。

 風呂に入り、持参した缶ビールを1本飲みながら検索。結局見つからず、後は実際に駅前を歩いて探してみることにしてホテルを出発。駅前には大通りがド〜ンと通っていて、その西半分にお店がいっぱいあるようなイメージでした。

 ぶらりぶらり、キョロキョロとあたりを見回しながら歩くこと15分。同じような道を行ったり来たりしましたが、妙に高級そうな割烹料理店と、逆にヤキトリしかないような小さな居酒屋さんは目に付きますが、その中間の小じゃれた居酒屋さんが見つかりません。

 こりゃ駄目だ。駅ビルの方で普通のレストランか中華でも探すかと思って戻りかけたとき、「松川」という看板を発見。なにやら私のカンが、この店は良さそうだと告げています。



 近づくと、私好みの雰囲気が店内から漂ってきます。後は勇気を出して入り口のドアを開けるだけです。入ると「いらっしゃいませ」という元気な声が聞こえ、それだけで「あっここなら大丈夫そうだ」と店の雰囲気を見ながら感じました。

 6つぐらいあるカウンター席に案内されると、目の前でご主人と思われる方が柔和な表情で出迎えてくれました。

 、ますますここなら間違いないだろうという気持ちが強くなり、先ずは生ビールを頼みメニューを見ます。手作りの「モツ煮」500円があったので、最初にこれを注文。お通しを食べながら待っていると、ほどよい温度のモツ煮が到着。

 「うまい!」。一口食べてビールをゴクリ。「こりゃ良い店に来た。俺のカンは鋭い」とか何とか思いながら、持参した文庫本を取り出します。私は居酒屋さんで本やマンガを読みながら飲むのが大好きです。

 読みながら合間に次のつまみを探すと、「オコゼの唐揚げ」というのが目に付きました。価格が680円と、この種のつまみではかなり安く感じられましたし、そうそう美味しいものは食べられないので、この店なら大丈夫だろうと判断して注文。

 ついでにビールを焼酎水割りに変えます。オコゼの唐揚げは、魚の形ではなく、切り分けられて食べやすいようになっていました。これを骨ごと食べます。内心「これは美味じゃあ!」と叫んでいました。

 さらにカウンターの上を見ると、「どじょうの柳川」というのが目に付いたので、これも注文。このお店、どうやらどじょうに思い入れがあるようでした。これも久しぶりに美味しく頂き、焼酎のお代わり。すでに飲みすぎですが、つまみが美味しいとアルコールも進みます。

 最後におにぎりを食べて終了。会計が4000円弱。私としてはかなり贅沢な夕食となりましたが、もともと多少の散財を覚悟していた旅行ですから、あまり気になりません。美味しかったことの方が重要です。

 カウンターに座って写真を撮るような雰囲気ではなかったので、料理の撮影は遠慮しましたが、このお店はお勧めできるなと満足しながらホテルに帰ってきました。

 今あらためてネットでこのお店の情報を見ているのですが、「地魚、どじょう料理の店」となっているようです。住所は「福島県いわき市平字3-35 三町目館ビル1F」で、駅から100mぐらいでしょうか。

 カウンター以外には、テーブル席がありますが、それぞれが個室風に仕切られていますので、内輪でのんびり食事を楽しむことが出来そうです。もしまたいわき市に行く機会があったら、もう一度寄ってみたいお店の一つになりました。

 



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