アクアマリン福島

 風船爆弾の碑からそのまま海沿いに走っていくと再び国道6号線に合流しそこを北上するといつの間にか福島県に入っていました。町名は「勿来」(なこそ)という珍しい名前です。

 国道を快調に1時間ほど走るといわき市の街中に入り、海沿いの道に入っていくと途中で黒々とした大きな石炭の山が見えてきました。

火力発電商所用石炭?

 火力発電所のための燃料だと思われますが、東電の事故の影響がこんな所にも出ているんだなと、複雑な思いです。

 ナビと標識を見ながら「アクアマリンふくしま」に到着。広大な駐車場の奧の方に誘導されました。ゴールデンウイーク最終日ですが、まだまだたくさんの人が見に来ているようです。



 この水族館も津波の被害を受けたようで、その時のがれきの一部が、割れてしまった水槽のガラスと共に、入り口手前の右側に積み上げられていました。

 それを横目で見ながら入り口と思しき所に向かいます。かなり前衛的なデザインの建物です。

アクアマリン福島の入り口

入館料1600円を支払い、中にはいると、いきなり「進化の歴史」から始まり、「おやっこれは普通の水族館と違うぞ」という印象を受けました。

 ぶらりぶらりと歩いていくと、色々な水槽があるものの、定番の熱帯魚や大水槽が見あたらず、割と珍しい魚がいろいろ出てきます。

アクアマリン福島内のイカ

 「えっこれはちょっと面白い流れだけど普通の魚はいないのかな?」なんて思っている内に、場面はいつの間にか福島の川に住んでいる魚たちになり、さらに進むと今度はゴマフアザラシ等の海獣類が出てきました。

 「これで終わりだったら定番の水族館の魚はどうなっているんだ?」と思った頃、ようやく大水槽が表れて、イワシやカツオの遊泳を見ることが出来ました。

 途中に休憩所というかレストランの所もうまく通過するようになっていて、家族連れも助かると思います。またタッチプールや釣り体験、なぎさ体験もできるようで、この辺りは子ども達に受けが良いだろうなあと思いました。

 またガラス張りの展望台も併設されていて、結構眺めが良かったのも好印象です。

アクアマリンふくしまの展望台からの風景

 最後の方に津波の被害についてのビデオを上映している場所があり、そこで初めてどの程度の津波が来たのかを目で確認することが出来ました。

 先ほど歩いていた入り口の通路に津波が押し寄せてくるのを見るのは、かなり衝撃的でした。水族館のポンプ室や水槽そのものもかなり被害を受け、飼育していた魚たちへの被害も大きかったようです。 
 



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