六角堂、風船爆弾の碑

 断崖絶壁から北のいわき市方面を見ると、前ページの写真のような景色がが見えるのですが、その中央のちょっと左側に赤い小さな建物が見えます。

 それをズームして撮影したのが右の写真で、「六角堂」と呼ばれています。遠くからでも新しい建物であることがよく分かりますが、実は東日本大震災の津波で一時は土台のみになってしまったということです。

六角堂

 その後新たに建てられたのがこの建物のようですが、そのことからも津波の大きさがよく分かります。なおこの後実際にこの六角堂に行ってみましたが、全体像はこの公園から見るのが一番いいようです。近くに行くと、この建物の立地の素晴らしさは半減します。

 再び車に乗り、海沿いの道を進んでいくと、「岡倉天心遺跡」というのがあり、周辺に無料の駐車場も用意されていました。

 係の人の誘導に従って車を停め、遺跡の方に歩いていくと、その途中に「黄門の井戸」と「岡倉天心の墓」がありました。よく分からないままに、写真だけは撮影してきました。

黄門の井戸

岡倉天心の墓

 その後実際の遺跡へ。入場料は300円。中に入ると、最初に岡倉天心の業績をまとめた記念館があり、ここで六角堂が津波で失われたことを知りました。

 またその先には岡倉天心の家があり、さらに奥の方に進んでいくと先ほどの六角堂があります。

岡倉天心の家

 ちなみにその途中に大震災で押し寄せた津波の高さを示す案内板もあり、「こんなところまで水が上がってきたのか」と俄かには信じられない高さでした。

津波到達点を表す説明板

 その先の六角堂は、海の方に10mほど突き出した岩場の上に建てられています。近くで見ると、かえって全体が見えにくいのですが、この中で海を眺めるのも良いなあとは感じました。しかし残念ながら内部は立ち入り禁止。

 これで見学終了。さてどうするかと思い、市場食堂においてあった周辺の観光地案内のパンフレットを見ると、このすぐ近くに風船爆弾の記念碑があることを発見。

風船爆弾の記念碑

 早速車に乗り込み見に行くと、海沿いの風光明媚な砂浜の側に、上のような碑があって、このあたりから風船爆弾を飛ばしたという説明がありました。

 風船爆弾というのは、長距離爆撃機を持たなかった日本軍が、アメリカ本土まで貿易風で風船を運び投下するという奇想天外な作戦です。

 碑の説明文を読むと、実際に9000個ぐらい飛ばし、300個ぐらいが到着。被害もあったようですが、軽微だったようです。

 ここには観光客はほとんど来ないようでした。周囲は景色も良く、じっくり見学できます。



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